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親が亡くなり、空き家になってしまった実家。売却するにしても、不動産会社を探すところから迷ってしまいます。おひとりの場合、それらを全て自分でしなければなりません。空き家になった実家を処分する際に、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか。
不動産のプロ、公益社団法人新潟県宅地建物取引業協会提携業務委員会(以下宅建協会)に話を聞いてみました。
宅建協会 親が亡くなって実家が空き家になった場合、その家を自分で使うか、それとも売却するか、その意思決定が大事になります。といってもすでに実家を離れて暮らしていれば、実家に戻って暮らすのは難しいかもしれません。家を処分するにしても、親の遺品があるし、長年住んできた思い出があるので、なかなか決断できず、そのままにしているケースが多くみられます。年に2、3回、空き家になった実家に帰って家の掃除をして、ということを繰り返し、長年、家の処分をせずにそのままにされる方もいます。でも、建物は時間が経つにつれて、古くなり売却が難しくなるんです
宅建協会 普段、不動産会社を利用することはあまりないですよね。中には「入りにくい」「怖い」という印象を持っている方もいらっしゃいます。女性であればなおのことかもしれません。例えば、ご自分の知り合いが利用した不動産会社を紹介してもらえば、情報も教えてもらえるので安心できるのではないでしょうか。
また、いきなり不動産会社に行くのが不安であれば、HPを見ると、その会社が老舗か新しい会社か、あるいは力を入れている取引など、どのような会社かも分かります。最近はネットから問い合わせをして、不動産会社とメールや電話でのやり取りを経て、不動産会社に行くという方も結構います。
不動産用語は専門用語が多いので、分からないことがあれば納得するまで聞いてください。すぐに契約を迫るような業者はさけ、質問に対して丁寧に答えてくれる業者を選ぶといいでしょう。
宅建協会 家の売却方法には「買取」と「仲介」という方法があります。
「買取」は不動産会社に直接家を買ってもらう方法です。現状のまま買い取る業者もいますが、残置物の処分費用などを価格に反映させるため、金額は目減りします。「買取」は、「早く家を処分でき、現金化できる」というメリットがあります。空き家の問題から早く解放されますが、相場よりも売却金額が安くなることがデメリットとして挙げられます。
「仲介」は自分が売主になって不動産会社に買主を探してもらうやり方です。「仲介」は自分で価格を決められ、「買取」よりは高い値段で売ることができますが、デメリットとしては売れるまで時間がかかったり、必ずしも希望した値段で売れるとは限らないことです。
宅建協会 地元の親戚の人に不動産会社を紹介してもらうと、スムーズに進むのではないでしょうか。
不動産の売買契約は地域によって契約の進め方の手順に違いがあるんです。その地域のルールというか。県外の物件の売買を頼まれたこともありますが、私たちも地域のやり方が分からず戸惑ったことが何度もあります。
円滑に進めるためにも現地の不動産会社に頼んだ方がいいと思いますよ。地元に親戚がいなければ、ネットで何社か候補を探し、電話やメールで質問しながら探してもいいですね。あとでやろうとは思わずに、早めに取りかかることが大事だと思います。
取材協力
公益社団法人新潟県宅地建物取引業協会
住所/新潟市中央区明石1-3-10
TEL/025-247-1177
https://niigata-takken.or.jp
ラーメンを3杯並べて一気に完食する強靭な胃腸を持つ50代。新潟県内の雑誌編集や営業に携わって約10年。食べることに加え、激渋系の温泉、愛猫との時間が癒やし。
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