監督：デビッド・エアー、出演：ジェイソン・ステイサム、ジョシュ・ハッチャーソン、ジェレミー・アイアンズ 　
2024年／アメリカ・イギリス　配給：クロックワークス　※PG12

●2025年1月３日より全国公開中。新潟ではT・ジョイ新潟万代、ユナイテッド・シネマ新潟、イオンシネマ新潟西、イオンシネマ新潟亀田インター、イオンシネマ県央、T・ジョイ長岡で上映中。

養蜂家が巨悪を成敗！

　新年の映画始めはスカッとした作品を！と選んだ『ビーキーパー』。アメリカの田舎で人目を避けるように暮らす謎めいた「養蜂家=ビーキーパー」。彼に唯一優しく接してくれた善良な老婦人が、フィッシング詐欺により全財産を失い、自死したことに激怒し、かつて所属していた秘密組織の力を借りながら事件の黒幕を怒涛の勢いで追い詰めていきます。

ジェイソン・ステイサムの魅力爆発！

主演のビーキーパーを演じるのはジェイソン・ステイサム。アクション映画好きなら誰もがご存知のしぶーいヒーローです。これまで巨大ザメから悪徳警官、犯罪組織までバッサバッサと成敗してきましたが、今回も彼のキレッキレなアクションがさく裂！　超合金で出来ているのかステイサム！というくらいの無敵ぶり。相手が何人いようと、銃でバカスカ撃たれようとノープロブレム。これで御年57歳！信じられません。

大満足の105分！

物語は荒唐無稽で突っ込もうと思えばいくらでも突っ込めますが、この映画はステイサムの大活躍を観る映画ですから、そんな細かいことにこだわってはいけません。上映時間も105分、悪役であるフィッシング詐欺集団がほんとにチャラくてムカムカするので「もっとやれステイサム！」と脳内応援するうちに終わります。

社会的テーマもきっちり！

社会的なテーマもちゃんとあるんですよ。フィッシング詐欺。私自身、かつて騙されたことがあるので、老婦人が詐欺のトップに電話で指示されるがままにパソコンを操作するシーンには本当に胸が痛みましたし、巨悪の根源が実は……の部分には権力構造が生む悪しき弊害も見受けられます。

全世界メガヒットのアクション映画！

蜂の生態についても学べる痛快アクション映画です。ちなみにお正月映画らしく、数量限定の来場者特典でおみくじ付きステッカーが配布されておりました。私は事前にそのことを知らず、スタッフからなんとなく受け取り、開けてみたところ「大凶」。望んでもいなかった、無意識にもらったおみくじでこれ……。今年は本厄→後厄の年。ステイサムのような正義執行人に目を付けられないよう、エンタメに集中しつつ、低空飛行で地味に生きたいと思います……。

『ビーキーパー』https://klockworx-v.com/bkp/

執筆者：本間千英子　

新潟市出身。大学で映画脚本を学び、卒業後は東京でほんの少し邦画制作と宣伝に携わりました。幼少時から映画、ドラマ、演劇、本などを支えに生きる還暦フリーライターです。ここではエンタメ全般のオススメ作品と旬の話題もご紹介します！