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旅と食とおしゃれと。
読書を目的にした旅があってもいい。
それも“本の世界へ旅する”ための“ひとり旅”だなんて、想像しただけで気持ちが上がる。
どこに泊まろう?と思った時、この宿「貝掛温泉」が浮かんだ。
さて、どの本を持っていこうか。
そこは新潟県と群馬県の県境に佇む一軒宿。
深い谷の底へ降り、車一台通るのがやっとの吊り橋を渡って宿へとたどり着くアプローチに、ゆっくりと現実から隔離されていく。
目の前に現れたのは庄屋造りの風情ある宿で、取り囲むのは山と木と渓流だけ。
時間の感覚が抜け落ちて、穏やかな空気だけが流れていく。
しかもスマホは圏外だ。
混雑するハイシーズンのひとり客はNG。
だからこそ、この宿のひとり旅は落ち着いた滞在になる。
通された和モダンな客室で本のページをめくるのもいいし、館内にはベンチやテーブル席を設けた風情ある図書室もあって、古い本の匂いに包まれて過ごす時間もいい。
温泉は露天風呂と内湯がセットで2箇所あり、19時に男女の湯が入れ替わる。
貝掛温泉といえば、巨岩を配し池のように大きな露天風呂が有名で、こちらも男女入れ替えで利用となり、チェックインから19時までは男湯で、その後チェックアウトまでの時間が女湯だ。
内湯には湯船がふたつ。
広い方が源泉そのままの37度のぬる湯で、小さい方は41度前後に加温されている。
湯船の縁には檜の枕木が。頭を預けてぬる湯に身をゆだねると、高い天井と太い梁の美しさにほーっと声が出た。
仕上げに加温した温泉に浸かると、湯上がりは体がシャキッとする。
さらに湯上がり処で目薬の木のお茶を飲むと気分はスッキリ。
次の日は早起きし、本を持って大露天風呂。
朝日に包まれて大露天風呂の巨石に体を預けながらの読書三昧がまたいいのだ。
大露天風呂は37度というぬる湯だからのぼせることもなく、脇を流れる川のせせらぎや野鳥の声がBGM。
本に夢中になっていると体に無数の泡がついていた。
後で女将さんに聞いたら、この泡こそ温泉の成分が吸収されている合図とか。
しかも体温に近い湯温だから肌に優しく、気持ちまでゆったりしてくる。
しかも早起きしたにも関わらず、目覚めが良かったのは温泉効果か、食事効果か、その両方か。
名物の薬膳玄米粥はクコの実、ニンジン、トウモロコシ、さつまいも、いんげん、小豆を南魚沼産コシヒカリの玄米で炊き上げる。
小さなすり鉢でごまをすってかけた時の香ばしさといったら。
川魚の塩焼きも山菜やキノコ料理も深山ならではのとっておきの味わい。
地酒も豊富で、ごはんは南魚沼産コシヒカリを自家精米だ。
そしてここは全国でも珍しい、目にいい温泉。
湯口から湯をすくって目を開けたまま浸し、パチパチしてみるといい。
眼科で目を洗う時に使うメタホウ酸を多く含み、昭和初期までは「貝掛の目薬」として販売されていたという。
文字を追って疲れた目を源泉で癒やせるところも、読書宿にぴったりだ。
貝掛温泉『貝掛温泉』
tel/025-788-9911
住所/新潟県南魚沼郡湯沢町三俣686
泉質/ナトリウム・カルシウム–塩化物温泉
効能/白内障、眼底出血、ドライアイ、眼精疲労、やけど、切り傷、神経痛など
日帰り入浴/11時~14時受付(15時退館)、大人1,000円(土日祝・特別日1200円)※都合により休むことも
料金/1泊2食付き1室1名利用22,000円(税別)~
HP/http://www.kaikake.jp
親が転勤族で転居を繰り返した結果、移動好きの旅好きに。予定はぎゅうぎゅうに詰め込み、寄り道も欠かさない。出掛けぬ時は地図を見ながら妄想。20代に雑誌編集業へ転職し、足掛け25年。
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