おしゃれと。

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あの人が老けて見えるのはなぜ? 今からできる対策は? 
年齢が上がれば上がるほどはっきりと差が出てくるのが老化。 
実は45歳が老け顔ケアの分岐点になるのだそう。 
さっそく、新潟でサロンを4店舗手掛け、新潟のキレイを作ってきた株式会社トプカピの代表取締役の庭山仁美さんにお話を伺います。 

お話を伺ったのは

庭山仁美(にわやま・ひとみ)
エステティシャン/美容など研究家
株式会社トプカピ代表取締役。
東京カネボウ総合美容学校(現ハリウッド美容専門学校)卒。東京都内でエステティシャンとして店長を務めた経験を経て、帰郷後の1996年、新潟市中央区にエステサロン「トプカピ」をオープン。その後は新潟市内に「天母」「木火土金水」「久千代」「きくとこ」とサロン事業を展開。世界各国のセラピーを現地で学んだ経験から、グローバルなエステやリラクゼーションに造詣が深く、化粧品の企画・開発、アドバイザーなども手掛け、お客様を感動させるトプカピの「付加価値学」を伝えるオンラインキャリアスクール「美容など研究所 ことわざ」(http://koto-waza.jp)を開講。カイラリアーユルヴェーダインストラクター、CIDESCOインターナショナルライセンス資格、CIBTAC解剖生理学ライセンス資格、TEA認定トータルエステティックアドバイザー資格他多数。

いつまでもきれいでいるための鍵となる45歳の迎え方

「知られざる老け顔対策」前編では、老化の原因や若いうちからの対策、年代に合わせたケアの重要性についてお話をお聞きしました。その‟んは言います。その理由とは?
庭山さん 30代までは肌の回復も早く、肌トラブルが起きてもまだ自分で何とか軌道修正でき、自己流のケアで何とか乗り越えられた人も多いと思いますが、そうはいかなくなるのが40代。老化が早いか遅いか、その分岐点となるのが45歳なんです。45歳とは一般的に仕事の効率が悪くなったり、認知機能に衰えが出始めたり、機能的な老化が始まると言われている年。肌もそれまでにどんなお手入れをしてきたかで老化の進み方は大きく変わります。なので45歳を肌のリセット年として、肌の現状を専門家からチェックしてもらい、今後のアドバイスを受けるといいのです。今後のお手入れの軌道修正ですね。

―確かに肌の変化を感じても自分ではどうしていいのか……。
庭山さん 例えば肌のかさつきでも、肌のバリア機能が下がってカサカサしているのか、代謝が悪いからなのかでも対処法は変わってきます。シミも、日常的にできたものか、ハワイに行ってできたものか、遺伝的なものかでアプローチの仕方も違うんです。さらに、食事や歩き方や姿勢なども肌の老化につながっていることが多いのですが、意識して生活している人は意外と少ないですよね。

―生活習慣の見直しも必要ですね。
庭山さん もっと言うと、歯も関係してきます。年を取ると歯も摩耗し、上下のあごがかみ合わなくなってくる。下あごが奥に引っ込んで、上の歯が下の歯がかぶさってくることで、5~6kgある頭を歯が支えきれず顔の筋肉が緩み始めるんです。これも老け顔の原因

―歯やあごも老け顔の原因になるとは……。
庭山さん そう、全身のメンテナンスが必要になると思っていい。髪の毛もネイルも、何でも専門家に相談した方がいいんですよ。できれば悩みを共有できるような自分と同年代の専門家にね。

そして、最後はやっぱり気持ちの持ち方が大切になってきます。よくお客さまには顔には心のクセが出るよってお伝えするんです。悔しい気持ちを抱えている人は口が曲がっていたり、眉間にしわができたり。心の状態は表情のクセとして現れ、そこに加齢による顔のたるみや肥大化が加わって老化が進みます。実は皮膚と脳はつながっているって知ってますか? 皮膚と脳は同じ細胞から作られているので、脳がストレスを感じると皮膚に現れるんです。

―心の在り方も重要なんですね。
庭山さん 例えば好きな人に触られるとアドレナリンが出て肌につやが出てくるし、人間関係や環境にストレスを感じていると肌荒れがひどくなる。さらに自分のバックボーンとなるものがある人は年を重ねてもいつまでも輝いていますし、逆にどんなにお金を持っていても、いい服を着ていても、自分に自信が持てない人や満足できない人は、見ていて大変そうだなと思います。今の自分を認めてさらに磨きをかけるというのが60代以降の理想だと思うのです。老後の生き方も肌と一緒で、ターニングポイントとなるのが45歳。45歳までどう生きてきたか、どうやってキャリアを積んできたか、積み上げてきたもので差が出てきます。

そして年を取って大切なのはやっぱりツヤ。肌のツヤはもちろん、髪の毛のツヤ、心のツヤ、この3つのツヤが必要です。人生に挑戦をしなくなって、お金や老後の心配ばかりして心にツヤがない人はたいてい髪も肌もパサパサ。あと、茶髪病と呼んでいるのですが、年を取って髪を茶色に染めると若く見えると思っているのは大間違い。自分で染めている人ほど髪はチリチリですし、たとえ白髪でもツヤがある髪はキレイですよね。手を掛けてうるおいを保っていくこと、これが年を取ると重要なんです。

―では、年をとってもきれいな人が共通してやっていることは?
庭山さん いつまでもきれいな人って仕事を持っている人が多いですね。仕事って自分を表現するものですし、生きがいにもなる。なので仕事にプライドを持っている人はいつまでもいきいきとしていらっしゃるんでしょうね。もちろん、趣味でもいい。70歳でも80歳でも外に出ておいしいものを食べたり、買い物をしたりして、人生を楽しむ事が大事。どんなにきれいに化粧をしていても表情がさえなかったらダメですし、たとえシミがあっても表情が輝いていると素敵です。心の張りだったり、ときめくものを持っている。これがいつまでもきれいでいる最終的なキーワードだと思います

―次回は庭山さんから聞いた具体的な年代別の肌の変化と対処法について、実践編としてご紹介します。(実践編へ続く

取材協力/株式会社トプカピ
https://topkapi-jp.com/

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佐山 美好 Miyoshi Sayama
この記事を書いた人

親が転勤族で転居を繰り返した結果、移動好きの旅好きに。予定はぎゅうぎゅうに詰め込み、寄り道も欠かさない。出掛けぬ時は地図を見ながら妄想。20代に雑誌編集業へ転職し、足掛け25年。

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