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このサイトでは、新潟に縁あるエンタメ人も不定期で紹介していきます。今回は新潟市西区生まれの映像作家 青木アリサさんです。
1991年、新潟市西区出身の青木アリサさんは、中学に入学してから映画を見始めました。「レンタルDVD屋さんで試しに借りてみたら面白くて、それからは月に8本くらいですね。中学の3年間、借りて返してまた借りて、の繰り返し。古いモノクロ映画から最新作まで、興味をひかれたものは何でも借りていましたが、洋画が多かったかな」
2001年、映画館で見た『ロード・オブ・ザ・リング』が特に印象に残っていると言います。「それまで見たことがないタイプの作品でした。世界観と、全て作りものなのにそれを感じさせない。すごいなあと思いました」
母がイギリス系イタリア人で、家庭内では英語で会話していた青木さんはバイリンガル。英語教育に定評のある南魚沼市の新潟県立国際情報高等学校に進学します。高校は進学校で大学受験に熱心でしたが、どうしても映画の道に進みたかった青木さんは映像専門学校への進学を決意。高校を中退して、地元で塾の英語講師として3年弱働いた資金を元に、大阪のビジュアルアーツ専門学校(現 大阪ビジュアルアーツ・アカデミー)夜間部に進み、2年間、働きながら映画を学びました。
「映画の専門家である先生方と出会い、授業で取り上げる作品の映画史における価値や、どこに注目すべきかなど解説してもらえたことが印象に残っています」。例えば黒澤明監督『羅生門』(1950年)は、ヴェネツィア国際映画祭で最高賞の金獅子賞、アカデミー賞では現在の外国語映画賞に相当する賞を受賞。当時、海外でほとんど知られていなかった日本映画が世界から注目されるきっかけになりました。さらに、映像面では光の使い方の素晴らしさ、1つの事件をそれぞれの登場人物の視点から語る構成の秀逸さなどを教えてもらったそうです。
「世界的に有名な小津安二郎監督『東京物語』(1953年)を取り上げた時は、身近で普遍的なことをどうドラマにするか、また第二次世界大戦後の日本の描き方などを先生が解説してくれました。監督の演出コースでしたが、撮影や音声、照明、編集も一通り経験できたことも良かった」。卒業制作の短編映画は校内の優秀賞を受賞。学校の紹介で大阪のCM会社に制作として入社します。
「会社ではCM制作の最初から最後まで、一連の工程を見ることができましたね。絵コンテを元にスタッフへの声がけ、ロケハン、出演者募集、撮影、そして編集をしました」。英語を生かし、日本文化を紹介するweb動画を制作したほか、大阪の劇団「昭和座」からの依頼で劇団員のプロモーションを兼ねた中編映画の監督をしました。
その作品『オネエはつらいよ』(2019年)の撮影中は、生き生きと演じる劇団員たちとの時間が「楽しかった」と笑顔。現場で即座に判断するスキルが磨かれました。
その後、会社から独立。派遣の仕事をしながらコロナ禍で自主映画『死霊のダンス』(2021年)を制作しました。「黒沢清監督のじめーっとした日本ならではのホラー作品が好きで、西洋のゾンビを日本の雰囲気に合うように作ってみたかった」。出演者はオーディションと知り合いの役者さんにオファーをかけて、キャスティング。準備に半年くらいかかり、撮影は2日間、関西で行いました。「プロデュースから演出、編集、上映まで全部自分でやるのは大変だなあと実感しました。スタッフは半分ボランティアですから、ビジネスで割り切れない部分もあります。マネジメントの大切さも学びました」
2022年、英語をより生かせる仕事の機会が多い東京に移住。現在は海外の映像プロダクションへの就職を目指しながらアルバイトをしています。夢は、自身の家庭のような環境で育った子どもを主役にした短編作品を作ること。「私は子どもの時から家族間では英語で会話していましたが、家庭外で英語を話すことが恥ずかしかった。周囲に『英語を話せてすごいね!』と言われて戸惑うことも多かったんです。フィクションですが、キャストは国際結婚の家庭で実際に育った人にお願いできたらと考えています」
制作費のクラウドファンディングも考案中とのこと。撮影を担当した「King of Tattoo 2024」のドキュメンタリーからも、映像作家として羽ばたく大きな可能性を感じます。興味を持たれた方は、青木さんの個人ホームページをご覧ください!
【King of Tattoo 2024】
https://youtu.be/zzuCPo1QP1U?si=bBvSVuRhmn0Tovzt
【死霊のダンス】配信ページ
https://genetheater.jp/movies/vq4s9s4hrtgn
【個人HP】
執筆者:本間千英子
新潟市出身。大学で映画脚本を学び、卒業後は東京でほんの少し邦画制作と宣伝に携わりました。幼少時から映画、ドラマ、演劇、本などを支えに生きる還暦フリーライターです。ここではエンタメ全般のオススメ作品と旬の話題もご紹介します!
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