今日のひとりごと。
ときどき発信するコラム
本ページはプロモーションが含まれています
旅と食とおしゃれと。
頑張りすぎた自分に小休止。ぐだぐだ疲れをリセットするならここがいい。
松之山温泉へは新潟市から車で2時間ほど。
こんな山奥にどうやって建てたのか?と思う、登録有形文化財に指定された木造三階建ての宿が目的地だ。
日本三大薬湯の一つに数えられる名湯に浸かり、夕食は深山でしか味わえない逸品を堪能し、ひたすら山間の静けさを味わう。
1泊2日なのに長逗留したようなスッキリ感。
ひとり旅がちょうどいい。
そこは松之山温泉街から少し離れて、一軒宿のような静けさ。
しかも県内有数の豪雪地。
ゆうに80年以上、風雪にもびくともせずにあり続けたその存在感は圧倒的だ。
廊下も天然木の柱も、角が取れて丸くなった階段の手すりもピッカピカで、大きな振り子の年代物の時計もまだまだ現役。
毎日磨かれ、ていねいに年を重ねた上品なおばあちゃん宿は凛として美しい。
階段を上るとキシキシと音を立てるけど、それもまた味わい。
しかも建物は登録有形文化財。
館内を歩き回るとそこここに見事な職人技に出くわして、ほぉ~っと眺めてしまう。
早めにチェックインして廊下を歩いてみるといい。
明かり取りの窓の細工にしても同じデザインはなく、出窓風のしゃれたあしらいにもほれぼれ。
本館の3階にある7室の客室は、群馬県は上州渋川から宮大工を呼び、1人1室ずつ内装を任されたという。
以前、取材で全室見せてもらったことがある。
次の間、本間、広縁と続き、袋戸棚のある床の間、スス竹を編んだ欄間、黒砂利を敷き詰めた踏込みと、意匠に富んだしつらいに思わずため息がもれた。
傘を広げたような天井、将棋盤や碁盤をあしらった天井には職人の粋な遊び心がチラリ。
皇族が宿泊したという部屋も残っている。
当時はかなりの高級宿だったはずだが、今は1万円台で泊まれるのもありがたい。
大・中浴場には自家源泉の「鏡の湯」があふれる。
84度の食塩泉で、薄緑色の湯が特徴だ。
空いていればいつでも入れる家族風呂には、松之山温泉の共用源泉「鷹の湯」が。
2種類の源泉が味わえるのもいい。
こちらは有馬、草津と共に日本三大薬湯と呼ばれる名湯。
塩分濃度が高く湯冷めしにくく、メタホウ酸は殺菌効果、メタケイ酸は天然の保湿成分と言われて、湯上がりは肌がツルツルに。
どんな山奥にあろうともわざわざ入りに来る気持ち、わかる、わかる。
料理がまたいいのだ。館主が自分で山に入って取って来る山菜は種類も豊富。
深い雪のおかげでアクが少なく瑞々しく、こんなに山菜っておいしいの?と驚いた。
あんにんごや岩梨の味を教えてくれたのもこの宿だ。
地酒をチビリチビリとやりながら、深山の滋味をつつく幸せといったら。
秋は天然のキノコが入ったきのこ鍋にも度肝を抜かれる。
ひとり客は繁盛期を除く平日に受け付けている。
深い深い山の奥にある宿は平日の静けさが心地よい。
ほくほく線まつだい駅から予約制で送迎もあるし、バス利用も可。
車で来た時は、帰りに美人林や棚田に立ち寄るのもお決まり。
リフレッシュ旅の締めくくりに、絶景に癒されるのだ。
松之山温泉『凌雲閣』
tel/025-596-2100
住所/新潟県十日町市松之山天水越81
泉質/ナトリウム・カルシウム–塩化物泉
効能/切り傷、やけど、慢性皮膚病、慢性婦人病ほか
料金/1泊2食付き1室1名利用16,650円~
HP/http://www.ryounkaku.net/
親が転勤族で転居を繰り返した結果、移動好きの旅好きに。予定はぎゅうぎゅうに詰め込み、寄り道も欠かさない。出掛けぬ時は地図を見ながら妄想。20代に雑誌編集業へ転職し、足掛け25年。
今日のひとりごと。
ときどき発信するコラム
暮らしのこと。
暮らし/ペット/庭/防犯
体験談/家のこと
旅と食とおしゃれと。
旅/食べる・飲む
毎日のおしゃれ
スタイルのある生き方。
働き方/趣味/資格
いつまで働く?インタビュー
お出かけしますか?
新店情報やイベント情報も。
展示会・ギャラリー・アート
イベント情報/新店情報
大事なお金のこと。
貯蓄/保険/投資/年金
社会保障や税金/資産運用
老後のこと。
老後の準備/老後の住まい
老後のサービス/相続・遺言
介護/墓のこと/健康
おひとり専用キャフェ&
会員サロンのご案内。
店舗情報/営業案内/メニュー
テイクアウト/採用情報
会員サロンイベント情報
Bon Vivantでは【有料会員】を募集しています。
有料会員にはさまざまな特典をご用意しています。
Bon Vivantのイベントや各種セミナーなど、
情報を定期的にご案内します。
Bon Vivant無料LINE会員の
登録はこちらへ