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不動産のプロに聞いた おひとりさまのマンション購入のコツは?

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以前、聞いたのが、一軒家で一人暮らしをしていた高齢の女性が除雪が大変で賃貸マンションに引っ越したが、部屋探しに苦労したという話でした。 
高齢者や独身者の場合、入居を嫌がる大家さんは少なくありません。 
そのため、老後の住まいの不安からマンションの購入を考えるシングル女性は多いようです。 
おひとりさまがマンション購入を考えた時、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか。 
公益社団法人新潟県宅地建物取引業協会提携業務委員会(以下宅建協会)に話を聞いてみました。 

―おひとりさまがマンションを選ぶポイントは?
宅建協会 マンションは決して安い買い物ではありませんから、皆さん、当然ですが、慎重になって検討されますよね。おひとりさまの場合、まず考えていただきたいのが、ご自身が亡くなられた後、物件の処分がきちんとできるか、ということなんです。

―物件の処分というのは?
宅建協会 おひとりさまが亡くなった場合は、家の処分を甥や姪に託すケースが多いと思います。
よく聞くのは、処分を任されて売りに出してもなかなか買い手がつかず、売却に時間がかかってしまい、処分に困ったという話なんです。

―売却しやすい物件とは?
宅建協会 いろんな条件があります。例えば、駅の近くや市街地、交通の利便性が良い地域は比較的市場価値が高いですよね。間取りも大事なんですよ。おひとりということで、あまり広くないワンルームを選ばれる方もいますが、実は市場のニーズが少ないんです。
そういうことも理解されておいたほうがいいと思います。 

また、マンションは、築何十年のものよりも、新しい方が人気は高いですし、一般的に、築10年程度までであれば売却しやすいといわれています。

― 予算面で新築が難しい場合は? 
宅建協会 確かに予算面から物件の選択も変わってくると思います。
新築ではなくて、あえて安くて古い物件を希望する方もいられますよ。

知っておいていただきたいのは、築年数が古い中古マンションは、メンテナンスが必要な箇所も多いということ。
そのため、修理したり、リフォームするにも金額がかかるということなんです。
安く購入してもリフォーム費用がかかり、新築物件と変わらない金額になっていたということもあります。

― 他にマンション購入で知っておきたいことは?
宅建協会 マンションは定期的に大規模な修繕が必要になってきます。
例えば、築20年の中古マンションを買ったとすると、10年後は築30年で、大規模修繕が必要になってくるかもしれません。

修繕積立金で足りなければ、購入者が金額を負担しなければなりません。
もし、50代で購入していたら、10年後は年金暮らしかもしれませんし、年金生活の人にとっては、負担額が重荷になることも考えられますね。
そういうことも頭に入れておいた方がいいと思います。

―今だけでなく、先のことも考える?
宅建協会 将来のことも考えておくことは必要です。
昔は、土地や建物が資産価値になりましたが、今は不動産が簡単に売れない時代。
むしろ、残った物件の処分に手間とコストがかかりますし、売却できなければ負の遺産になるんです。
親の土地や建物を相続したくない子どもも増えているといいます。
おひとりさまであれば、なおのこと、先のことを考えた物件選びが大切だと思います。

取材協力
公益社団法人新潟県宅地建物取引業協会
住所/新潟市中央区明石1-3-10
TEL/025-247-1177
https://niigata-takken.or.jp

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長谷川 浩美 Hiromi Hasegawa
この記事を書いた人

ラーメンを3杯並べて一気に完食する強靭な胃腸を持つ50代。新潟県内の雑誌編集や営業に携わって約10年。食べることに加え、激渋系の温泉、愛猫との時間が癒やし。

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